本日、東京競馬場(東京都府中市)で根岸ステークス(GⅢ)が行われ、好位でレースを進めた戸崎圭太騎手騎乗の1番人気モーニンが、直線で先頭に立ってゴールまで押し切り、中団から脚を伸ばした6番人気タールタンに1/2馬身差をつけ優勝しました。勝ちタイムは1分22秒0(稍重)です。

さらに1.3/4馬身差の3着に10番人気グレープブランデーが入りました。なお、2番人気タガノトネールは4着、3番人気アンズチャンは5着に終わっています。

勝ったモーニンは、父Henny Hughes、母Giggly、その父Distorted Humorという血統の米国産馬です。デビュー4連勝で挑んだ前走の武蔵野Sでは3着に敗れたが、今回は見事人気に応え、初めての重賞制覇を果たしました。また、同馬はこの勝利で2月21日に府中で行われるフェブラリーステークス(GⅠ)の優先出走権を獲得しました。
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【根岸ステークスについて】
1986年(昭和61年)に新設重賞として創設され、1987年(昭和62年)にGⅢに格付けされます。1994年(平成6年)から2000年(平成12年)までは東京中日スポーツが優勝杯を提供していたため「東京中日スポーツ杯根岸ステークス」と呼ばれていました。その後2001年(平成13年)から1月下旬または2月上旬に移設され、2014年(平成26年)からはフェブラリーステークス(GⅠ)の前哨戦となり、1着馬には同競走の優先出走権を獲得できます。なお、競走名になっている「根岸」とは、国内初の近代競馬場が設置された横浜競馬場の所在地名に由来します。同競馬場では、1905年(明治38年)からエンペラーズC(のちの帝室御賞典・現在の天皇賞)、1939年(昭和14年)から横浜農林省賞典四歳呼馬(現在の皐月賞)などの大レースが行われ、第二次世界大戦が激化する1942年(昭和17年)に戦争激化を理由に一時閉場するまで競馬が開催されていました。その後、同競馬場は再開せず休止扱いのままコースは整地され(1994年(平成6年)に一時閉場のまま正式に廃止)、その跡地には1977年(昭和52年)に「根岸競馬記念公苑(馬の博物館)」が設置され、馬と競馬の文化を広く伝える役割を果たしています。