アニメ・ドラえもんで以前、ジャイアン(剛田武)を演じていた声優のたてかべ和也さんが、今月18日(木)午後1時49分、急性呼吸器不全のため東京都府中市内の病院で息を引き取りました。80歳でした。同番組の声優陣の交替から10年で黄泉の国に旅立っています。たてかべさんは北海道出身です。

たてかべさんは1979年(昭和54年)にテレビ朝日系列(大阪を含む関西圏では朝日放送(ABC)、名古屋を含む中京圏ではメ~テレ)で放送を開始したアニメ「ドラえもん」で主人公・野比のび太をいじめるガキ大将のジャイアン(剛田武)を2005年(平成17年)まで演じたほか、フジテレビ系列(大阪を含む関西圏では関西テレビ、名古屋を含む中京圏では東海テレビ)のタイムボカンシリーズに共通して登場する“三悪”ワルサー(タイムボカン)、トンズラー(ヤッターマン)、「超電磁ロボ コン・バトラーV」の西川大作などで人気でした。

たてかべさんが務めていたジャイアン(剛田武)の名台詞は「お前の物は俺の物、俺の物も俺の物、そしてアイツの物も全部俺の物」や「本日の試合、負けたのは全部お前のせいだぞ」「お前の道具が必要だ、○○(○○の部分に道具名が入る)を貸してくれ」です。ジャイアン(剛田武)の声は木村昴さんが引き継いでいます。

所属事務所担当者によると、たてかべさんは5年前に府中市内の病院にてスキルス性の胃ガンで手術を受け、末期(ステージ4)のものだったといいますが一命をとりとめました。最近では米国に本拠地を構え、日本にも東京都中央区銀座に本部を構えるカートゥーンネットワークで放映されているヒーローアニメ「ベン10」の日本語吹き替え版で、主人公の祖父・マックス・テニスンを演じており、これがラストワークと成ってしまいました。

遺体は既に府中市内の病院の霊安室から寝台自動車に乗せられ、中央道経由で都心方面に搬送されており、通夜は23日(水)、告別式は24日(木)に東京都港区の青山葬儀場で行われ、2代目ジャイアン(剛田武)木村昴さんや2代目ドラえもんの水田わさびさんも参列する予定です。