前回の続きです。

京王線府中駅から市街地のど真ん中を歩くこと15分で、JRA東京競馬場に到着しました。途中、伊勢丹府中店、大國魂神社、武蔵国府跡、トキノミノルの眠る東京競馬場馬霊塔の前を通過しました。

2月のフェブラリーステークス(GⅠ)の時は、入場券売場に列ができる事は有りませんでしたが、本日はダービーデーなので、入場券売場に列ができていました。

本日はメインが10Rで、第82回東京優駿日本ダービー(GⅠ)です。牡馬(おとこうま)限定では有りませんが、牝馬(おんなうま)は1頭も出走しません。

サトノクラウンです。この馬は第19回東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)第52回報知杯弥生賞(GⅡ)を勝っていますが、前走の第75回皐月賞(GⅠ)は伸びを欠き6着に敗れています。
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リアルスティールです。府中の第49回共同通信杯(GⅢ)を勝っており、中山の第64回フジテレビ賞スプリングステークス(GⅡ)と第75回皐月賞(GⅠ)はともに負けて強しの2着に入っています。
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ドゥラメンテです。2012年(平成24年)に黄泉の国に旅立ったのを理由に繁殖馬登録を抹消されたアドマイヤグルーヴのラスト産駒で、セントポーリア賞(500万下)と前走の皐月賞(GⅠ)を勝っています。
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キタサンブラックです。前々走のフジテレビ賞スプリングステークス(GⅡ)の勝ち馬で、前走の皐月賞(GⅠ)は3着でした。鞍上は北村宏司騎手が務めます。
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本馬場入場曲は2009年(平成21年)まで関東全GⅠ競走で流され、2012年(平成24年)に一部の関東GⅠ競走で使用を再開した『グレード・エクウス・マーチ』です。ちなみに日本ダービーは2010年(平成22年)から2012年(平成24年)まで『Glory』が流されていました。

本日の東京競馬場の入場者数は約12万人で、三菱電機製のターフビジョンにも映されていました。これはコパノリッキーが連覇を達成した第32回フェブラリーステークス(GⅠ)の2倍で、ジェンティルドンナがラストランを勝利で飾りGⅠ7勝目でターフを去った昨年の第59回有馬記念(GⅠ)と同じです。因みに中山は府中より小さく、この人数ですし詰めに成ってしまいます。
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2月のフェブラリーステークス(GⅠ)や先々週のヴィクトリアマイル(GⅠ)と違い、日本ダービーのファンファーレは生演奏です。本日の演奏団体は昨年の府中のジャパンカップ(GⅠ)や中山の有馬記念(GⅠ)のファンファーレ生演奏も務めた陸上自衛隊中央音楽隊です。ドラクエでお馴染みのすぎやまこういち氏作曲の東京・中山GⅠファンファーレが同団体により生演奏され、それが三菱電機製ターフビジョンに映され、津波のような大歓声が府中に響き渡りました。

各馬が最後の直線コースに入ると、「差せ、差せ、お前なら府中で勝てる」と、津波のような声が府中に響き渡りました。

優勝したのは皐月賞馬ドゥラメンテで、2冠達成です。2冠を達成した馬は震災の年のダービーを制したオルフェーヴル以来4年ぶり23頭目になります。鞍上のミルコ・デムーロ騎手は12年ぶり2度目のダービー制覇です。2着はサトノラーゼン、3着は前走の皐月賞は6着だったサトノクラウンです。

最終12Rは第129回農林水産省賞典目黒記念(GⅡ)です。目黒記念とは、府中への移設に伴い1932年(昭和7年)の開催を以て廃止・閉場と成った初代東京競馬場(通称:目黒競馬場)から付けられたものです。目黒区には、「元競馬場」という交差点やバス停が有ります。

ヒットザターゲットです。2012年(平成24年)の新潟大賞典(GⅢ)と、2013年(平成25年)の小倉大賞典(GⅢ)京都大賞典(GⅡ)を勝っています。
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ダービーフィズです。箱根特別(1000万下)府中ステークス(準OP)を勝ってこの競走に挑みます。
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マイネルメダリストです。昨年の目黒記念(GⅡ)の優勝馬です。新潟第60回産経賞オールカマー(GⅡ)から目下6連敗中で、それを府中で止めることができるでしょうか?
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優勝したのは一昨年の京都大賞典(GⅡ)を勝った後低迷が続いていたヒットザターゲットで、重賞は4勝目です。

全レース終了後は、勝利ジョッキーのミルコ・デムーロ騎手をゲストに迎え、日本ダービー回顧ショーが行われ、細江純子氏と谷桃子氏が司会を務めました。

そしてトークショー終了と同時に、競馬場を後にし、馬霊塔、武蔵国府跡、大國魂神社、伊勢丹府中店を経由し、京王線府中駅へ向かいました。帰りの道中についてはこちらをご覧ください。

来週からは来年の第83回日本ダービーに向けての2歳戦がスタートし、2013年(平成25年)にこの世に生を受けたサラブレット達がデビュー戦を迎えます。2011年(平成23年)限りで競走馬を引退し、2012年(平成24年)に種牡馬入りしたヴィクトワールピサドリームジャーニーナカヤマフェスタも初年度産駒がデビュー戦を迎えます。開催地は関東は引き続き府中が舞台ですが、第3回開催になります。関西はから仁川に移り、第3回阪神競馬が開幕します。重賞は土曜日に仁川で鳴尾記念(GⅢ)が、日曜日に府中で安田記念(GⅠ)が行われます。